シューベルトの恋心と若き芸術家たちが織りなす楽都ウィーンの青春群像


〈あらすじ・かいせつ〉

ナポレオン戦争が終わり、音楽の都ウィーンに自由な芸術的雰囲気が甦る。無名の作曲家シューベルトの才能を認める歌手ショーバーと画家シュウィント、詩人クッペルヴィーザーとマイヤーホーファーの4人は、シューベルトのために老舗ガラス器具商チェル家の三人姉妹の末娘、ハンネレルを紹介する。
シューベルトは彼女に恋心を抱き、彼女もまた貧しい彼のためにピアノの教師を頼んで、何かと心を配るのだった。
ところが、秘かにハンネレルに想いを寄せるのはシューベルト一人だけではなく、恋は思わぬ展開をたどりはじめる・・・

シューベルトの名曲でつづったA・M・ヴィルナーの音楽劇『三人姉妹の館』を「プリンセス・シシー」「女王さまはお若い」「マタイ受難曲」のエルンスト・マリシュカが脚色・監督。
シューベルトを演じるのは20世紀の世界的指揮者カール・ベームの子息カール・ハインツ・ベーム。歌手ショーバー男爵役のルドルフ・ショックは戦後のドイツを代表する名テノール。
ヒロインのハンネレル役は「月蒼くして」のヨハンナ・マッツ。その他、オーストリアの大女優マグダ・シュナイダーやオペレッタ歌手のエーリッヒ・クンツといった豪華出演陣が脇を固める。

≪映画で使われている曲≫
♪シューベルト
未完成交響曲/焦燥/楽によせて/菩提樹/アヴェ・マリア/朝のあいさつ/いずこへ?/きけ、きけ、ひばり
リラの木のもとに/ロザムンデ舞曲/軍隊行進曲
♪ベートーベン
ピアノ協奏曲第5番(皇帝)
ほか

〈CAST & STAFF〉
出演:フランツ・シューベルト・・・カール・ハインツ・ベーム
   ハンネレル・・・・・・・・・ヨハンナ・マッツ
   チェル夫人・・・・・・・・・マグダ・シュナイダー
   チェル氏・・・・・・・・・・グスタフ・クヌート
   ショーバー・・・・・・・・・ルドルフ・ショック
   ベートーベン・・・・・・・・エヴァルト・バルザー
   ハイデレル・・・・・・・・・ヘルガ・ノイナー
   ヘデレル・・・・・・・・・・ゲルダ・ジーグル
   ディアベリ・・・・・・・・・リヒャルト・ロマノフスキー
   マイヤーホーファー・・・・・エーリッヒ・クンツ
   シュヴィント・・・・・・・・ヘルムート・ローナー
   フォーグル(歌手)・・・・・エーベルハルト・ヴェヒター
   クッペルヴィーザー・・・・・アルベルト・リュプレヒト

原作:A・M・ヴィルナー
監督・脚本:エルンスト・マリシュカ

1958年/オーストリア映画/ドイツ語/日本語字幕/97分/カラー/モノラル
制作:Aspa/Erma
提供:ベータフィルム
配給:T&Kテレフィルム
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