〈あらすじ・かいせつ〉
ナポレオン戦争が終わり、音楽の都ウィーンに自由な芸術的雰囲気が甦る。無名の作曲家シューベルトの才能を認める歌手ショーバーと画家シュウィント、詩人クッペルヴィーザーとマイヤーホーファーの4人は、シューベルトのために老舗ガラス器具商チェル家の三人姉妹の末娘、ハンネレルを紹介する。
シューベルトは彼女に恋心を抱き、彼女もまた貧しい彼のためにピアノの教師を頼んで、何かと心を配るのだった。
ところが、秘かにハンネレルに想いを寄せるのはシューベルト一人だけではなく、恋は思わぬ展開をたどりはじめる・・・
シューベルトの名曲でつづったA・M・ヴィルナーの音楽劇『三人姉妹の館』を「プリンセス・シシー」「女王さまはお若い」「マタイ受難曲」のエルンスト・マリシュカが脚色・監督。
シューベルトを演じるのは20世紀の世界的指揮者カール・ベームの子息カール・ハインツ・ベーム。歌手ショーバー男爵役のルドルフ・ショックは戦後のドイツを代表する名テノール。
ヒロインのハンネレル役は「月蒼くして」のヨハンナ・マッツ。その他、オーストリアの大女優マグダ・シュナイダーやオペレッタ歌手のエーリッヒ・クンツといった豪華出演陣が脇を固める。
原作:A・M・ヴィルナー
監督・脚本:エルンスト・マリシュカ
1958年/オーストリア映画/ドイツ語/日本語字幕/97分/カラー/モノラル
制作:Aspa/Erma
提供:ベータフィルム
配給:T&Kテレフィルム
©1958 ASPA/ERMA FILMPRODUKTIONSGES.
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