南部の名家のお嬢様で、教師をしていたブランチは、父の死と共に家を失い、アルコールに身を持ち崩し、逃げるようにしてニューオリンズの妹ステラ家を訪れた。妹の夫スタンリー・コワルスキーは暴力的な男で、カードと酒に狂ってはステラを打つのであったが、彼女はこの男を心から愛し満足しきっている。
スタンリーはブランチに何かと冷たく当たが、ブランチは、スタンリーのカード仲間ミッチに次第に関心を持つようになった。母と2人暮らしの純情な独身者で、真面目にブランチとの結婚を考えはじめ、彼女も彼に、年若の夫を失った暗い過去を打ち明けて、将来への希望を語った。しかしスタンリーは街の仲間から、ブランチが、未成年誘惑のかどで故郷を追われてきた女だということを聞き出して、ミッチにぶちまけた。ブランチの誕生日に、むろんミッチは出て来ず、しかもスタンリーは彼女に贈り物として故郷へ帰る片道切符を渡した。その夜ステラが俄かに産気づき、スタンリーと病院に出かけたあと、ブランチは訪ねてきたミッチに結婚を迫ったが、彼はもはやその言葉に動かされはしなかった。夜更けて帰ってきたスタンリーはブランチが1人妄想に酔っているのを見ると暴力でこれを犯した。完全に発狂したブランチは、紳士が自分を迎えに来たという幻想を抱いて、精神病院へ送られていった。
テネシー・ウィリアムズ原作。南部ニューオリンズを舞台に繰り広げられる没落した名家の令嬢の悲しい末路をビビアン・リーが鬼気迫る演技で熱演している。マーロン・ブランド、キム・ハンター、カール・マルデンを揃えた豪華な配役。この年のアカデミー賞でこの4人は皆ノミネートされ、ビビアン・リーが主演女優賞、キム・ハンターが助演女優賞、カール・マルデンが助演男優賞を受賞した。
★アカデミー主演女優賞:ビビアン・リー、助演女優賞:キム・ハンター、助演男優:カール・マルデン、美術監督・装置受賞
★ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞、女優賞受賞
1951年/アメリカ映画/モノクロ/2時間2分
提供:エムスリイエンタテインメント株式会社 配給:株式会社ティアンドケイテレフィルム |