究極の映像美に、絢爛たるバロックの夜が匂い立つ!
明け方のセビリャ、騎士長の邸宅。希代の女たらしドン・ジョバンニは、ドンナ・アンナを口説こうと屋敷に忍び込むが、ドンナ・アンナに騒がれ、あわてたドン・ジョバンニは、駆けつけたドンナ・アンナの父親(騎士長)を殺してしまう。
騎士長の家から逃れたジョヴァンニは、町で女性に声をかけるが、これが昔棄てた女のドンナ・エルヴィーラ。面倒になったジョヴァンニは従者のレポレッロに任せて逃げ去る。残されたレポレッロはエルヴィーラに「旦那に泣かされたのはあんただけじゃないよ。イタリアでは640人、ドイツでは231人、しかしここスペインでは何と1003人だ。」と言って彼の行状をバラす。
村娘ツェルリーナと農夫のマゼットの結婚式を祝って村人達が踊っている所へ、ドン・ジョヴァンニとレポレッロが通りかかり、懲りないジョバンニは、花嫁のツェルリーナに目をつける。村人たちとマゼットを自分の館へおびき出し、その間にツェルリーナに言い寄りるが、ドンナ・エルヴィラが現れ誘惑に失敗してしまう。
“今日はついてない”とぼやくドン・ジョヴァンニのところへ、ドンナ・アンナが許婚のオッターヴィオをやって来た。ジョヴァンニが父親殺しの犯人とも知らずに加勢を頼みこむ。そこに再びエルヴィラが現れて彼を非難するので、ジョヴァンニは言い繕って彼女を連れ去るが、アンナはその声から彼が父親殺しの犯人である事に気付いてしう。
今宵の相手は、ドンナ・エルヴィーラの小間使い狙いを定め、レポレッロと服を交換し、レポレッロにエルヴィーラを連れ出させる。
復讐にもえるドンナ・アンナと加勢した村人達に、ドン・ジョバンニとまちがえられたのが、服を交換させられた召使のレポレロ。袋叩きにされそうになるが、危うく難をのがれる。
墓場でレポレッロと落ち合ったドン・ジョヴァンニに対し騎士長の石像が突如口をきく。恐れおののくレポレッロと対照的に、ジョヴァンニが石像を食事に招待するというと、石像はそれを承知する。
ドン・ジョヴァンニが演奏を聞きながら夕食を楽しんでいる所へ、彼をあきらめきれないエルヴィラが現れて、放埓な生活を改めるように頼むが、ドン・ジョヴァンニは全く取り合おうとしない。そこに石像が現れドン・ジョヴァンニに改悛を厳しく迫るが、彼がきっぱりと拒否すると突然床が割れてドン・ジョヴァンニは地獄の炎の中に落ちていくのであった。
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