19世紀末のウェールズの炭坑で働く一家の運命を回想を綴った物語。
ウェールズの炭鉱業で生計を立てるモーガン家。ある日、経営者が賃金カットを断行したため、長兄イヴォーらは組合結成に動く。しかし、父ギリムがこれに反対したことから、息子たちは末っ子ヒューと姉のアンハードを残して両親のもとを去ってしまう。一方、牧師グラフィードは、川に落ちた母を助けて凍傷になったヒューを励ましたことを機にモーガン家と親しくなり、アンハードと秘かに魅かれ合う。だが、禁欲的な彼にアンハードは別の男との不本意な結婚を承諾、南米へ渡るのだった…。
不幸なことばかりの少年時代だが、つらく厳しい記憶ばかりの谷も、想い出の中ではいつも緑に輝き続けている。炭坑の不況、労働者の貧しい生活という社会背景を基盤に、愛と信仰、憎しみや偏見を描いている。幼いロディー・マクドウォールが父を呼ぶ冒頭の爽やかなヨーデルのような掛け声が印象深い。
★アカデミー作品賞、監督賞、装置賞、美術賞受賞、助演男優賞:ドナルド・クリスプ
1941年/イギリス映画/モノクロ/1時間58分
提供:エムスリイエンタテインメント株式会社 配給:株式会社ティアンドケイテレフィルム |