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魔法の笛よ、私に勇気を与えてくれ!

山の中で、タミーノ王子が大蛇に襲われているところを「夜の女王」の侍女3人が現れてタミーノを救います。
タミーノ王子は、夜の女王の娘パミーナ姫が邪悪な魔法使いザラストロに捕らえられていることを知り、取り戻しに出掛けます。三人の侍女は、タミーノ王子に魔法の笛を与え、彼のお供をする鳥刺しのパパゲーノには、魔法の鈴を与えて送り出します。
ザラストロの神殿に到着したタミーノ王子は、パミーナに会い、お互いに一目で恋に落ちてしまいます。
そしてザラストロが邪悪な魔法使いではなく、高僧であること、「夜の女王」こそが邪悪の根源で、娘パミーナは逃げ出して来たことを知ります。
王子タミーノとパミーナが愛し合うようになったのを知ったザラストロは、パミーナを救うには「行」を克服しなければならないと諭します。王子タミーノは、パミーナ姫と結ばれるために、ザラストロの「沈黙の行」「暗い洞穴の行」「燃え盛る炎を通過する行」を決意します。
パミーナ姫は、愛するタミーノ王子が、口をきいてくれないことを嘆き自殺をはかりますがが、三人の童子に彼の変わらぬ愛を告げられ、共に火と水の試練に挑む。
一方、恋に憧れるパパゲーノは、魔法の鈴のおかげで難を逃れ、パパゲーナと言う可愛い恋人を得ることができました。
ザラストロへの復讐に燃える夜の女王は、三人の侍女を従え、ザラストロの宮殿に乗り込もうとするが、電鳴と共に地獄に落ち、世界は平和で満たされました。

そのあふれる才能に、神も嫉妬したといわれる天才モーツァルト。そのモーツァルトが最後に書いたオペラであり、彼の音楽の集大成といわれる名作です。
不朽の名作オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」と並んで、貴族中心の宮廷劇場のためではなく、一般庶民が楽しむ芝居小屋のために書かれた作品です。“モーツァルトに端役なし”という言葉があるように、登場人物全てが主役級の音楽性、テクニック、演技力を要求されます。夜の女王の燃え上がる復讐心を描く二つのアリア、パパゲーノの 軽快なアリア「おいらは鳥刺しパパゲーノ」や「パ・パ・パ」の二重唱等、聴きどころに事欠きません。

「第七の封印」「秋のソナタ」などで知られる映画界の巨匠イングマル・ベルイマン監督が手がけた映画。小劇場での上演を撮影しているという設定で演出されています。この劇場はストックホルム郊外にあるドロットニングホルム王立劇場という、1760年に建てられた200席ほどの劇場ですが、あくまで設定であって撮影自体はスタジオで行われました。この演出は音楽劇の素朴な雰囲気をよく現しています。冒頭、タミーノを追って現れる着ぐるみの竜や、前奏や間奏の時の映像には出演者がくつろいでいたり、幕の隙間から観客席を覗く光景なども挟み込まれています。

オペラと映画が融合し、 「サクリファイス」のスヴェン・ニイクヴィストによる夢幻的な映像美が、 愛と夢の世界を美しく描います。

 

出演
タミーノ‥‥‥ヨーゼフ・ケストリンガー(テノール)
パミーナ‥‥‥イルマ・ウッリラ(ソプラノ)
パパゲーノ‥‥‥ホーカン・ハーゲゴード(バリトン)
パパゲーナ‥‥‥エリザベット・エリクソン
夜の女王‥‥‥ビルギット・ノールディン(ソプラノ)
ザラストロ‥‥‥ウールリグ・コール
三人の侍女‥‥‥ブリット=マリー・アルーン/キルステン・ファウベル
ビルギッタ・スミディン
モノスタトス‥‥‥ラグナールー・ウルフンク
弁士‥‥‥エリック・セーデン

作曲‥‥‥ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
監督‥‥‥イングマル・ベルイマン
指揮‥‥‥エリック・エリクソン
演奏‥‥‥スウェーデン放送交響楽団および合唱団
撮影‥‥‥スヴェン・ニークヴィスト
編集‥‥‥シヴ・ルンドグレン
美術‥‥‥ヘンリー・ノアマーク
衣裳‥‥‥カリン・エルスキーネ&ヘンリー・ノアマーク

1975年製作/スウェーデン映画/スウェーデン語版(日本語字幕スーパー)/2時間15分カラー/ステレオ/スタンダードサイズ
提供:ベータフィルム 配給:T&Kケイテレフィルム 

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