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オペラ映画/オテロ
 
【登場人物】
オテロ(ムーア人、ヴェネツィア共和国の総督)/デズデモーナ(オテロの妻)/ヤーゴ(オテロ配下の士官、旗手)
エミリア(ヤーゴの妻、デズデモーナの侍女)/カッシオ(オテロの副官、隊長)
 

カラヤンが取り組んだオペラ映画の集大成!

【見どころ】
シェイクスピアの四大悲劇のひとつをオペラ化したヴェルディ後期の傑作を、帝王カラヤンが指揮・演出。手兵のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いての絶品の演奏も聞き物!
タイトル・ロールのオテロには、最高のヘルデン・テノールとして名高く、この役を得意とするジョン・ヴィッカーズ。その妻デズデモナには、イタリアを代表するプリマ・ドンナのミレッラ・フレーニ。ヤーゴにはピーター・グロソップを配し、個性的な登場人物たちの愛憎劇を、豪華なキャストとスペクタクルな映像で完全映画化!冒頭の迫力ある嵐のシーンから、後半の破滅的な心理劇まで、緊密なドラマをお楽しみ下さい!

【STORY・・・ものがたり】
時は15世紀末。舞台はヴェネツィア共和国の領土、地中海東部のキプロス島。ヴェネツィア共和国の将軍でムーア人のオテロは、宿敵トルコ艦隊を撃破して、キプロス島の新たな総督に就任する。
キプロス島では、群集が戦勝を祝ってたが、オテロの旗手のヤーゴは、自分のライバルであるカッシオを副官にまで出世させたオテロのことを憎んでいた。そしてまた、ヴェネツィアの紳士ロデリーゴもかつて恋していたヴェネツィア貴族の美しき娘デズデモーナがオテロの妻になっているので恋敵に憎悪していた。
ヤーゴは弱気で頭の弱いロデリーゴをそそのかせ、宴の席で副官カッシオに無理やり酒を飲ませ、喧嘩を起こさる。騒ぎに駆けつけた将軍オテロは、カッシオの醜態を見て副官を解任していまう。

ヤーゴは、副官の地位を解任されて落ち込むカッシオに、デズデモーナに取りなしを頼んでみては?と智恵をつける。ヤーゴはカッシオに同情していると見せかけ、一方では、オテロに、デズデモーナとカッシオの仲が怪しいと吹き込み、デズデモーナとカッシオを逢い引きしているようにオテロに思わせる筋書きを作っていた。
デズデモーナからカッシオの復職を頼まれたオテロは不機嫌な態度をとってしまう。
さらにヤーゴは、デズデモーナの侍女をしている自分の妻エミリアから、デズデモーナのハンカチを奪い、それをカッシオの家に置き、ハンカチをカッシオが持っているところを、オテロに見せる。オテロは罠とは知らずの次第に妻のことを疑い始めるのだった。

デズデモーナは再びカッシオの助名を求め、オテロを憤激させてしまう。ヤーゴはデズデモーナのいなくなったのを確認し、憤激したオテロを柱の陰に隠れさせ、カッシオを招き入れ、カッシオに恋人ビアンカとの恋物語を話させた。はっきりと聞き取れないオテロはすべてデズデモーナとの関係と受け取り、妻の裏切りを確信し、殺害することを決意する。そしてヤーゴはロデリーゴにカッシオを殺すように迫る。
ちょうどその時、ヴェネツィア本国からロドヴィーコ特使がやって来て、将軍オテロを本国に呼び戻し、キプロス島の後任の総督にはカッシオを就任させると いう命令を下した。ついにオテロは逆上し、卒倒してしまう。ヤーゴはその上に立ちはだかり、皮肉をこめて叫ぶ。

夜も更けたデズデモーナの寝室。不吉な予感のするデズデモーナは、聖母の像に祈り横になる。そこへ現れたオテロは、彼女の必死の言い訳も聞き入れず、絞め殺してしまう。その時、侍女エミリアがカッシオが殺されたと駆け込んで来た。オテロに、ハンカチを奪ったのはヤーゴで、実はすべてヤーゴの奸計だった事を伝えた。オテロはすでに死んでしまった妻を見て絶望し、自ら短刀で胸を刺し、倒れている彼女の側に横たわって絶命する。

   

【INTRODUCTION・・・かいせつ】
世界文学史上最高の劇作家兼詩人ウィリアム・シェイクスピアは、人間の個性的な性格を創造し、この個性が運命と戦い、弄ばれるさまを描いた作品を数多く残している。この『オセロ』は『リア王』『マクベス』『ハムレット』と並ぶシェイクスピアの四大悲劇のひとつで、主役は、巨人オセロ、悪の権化ヤーゴ、純情一途のデズデモーナのわずか3人である。この3人が悪と無知によって悲劇に向かって行くさまが描かれている。とりわけ悪にとり憑かれたヤーゴの人物像は危機迫る凄さがある。

作曲家のジュゼッペ・ヴェルディは歌劇作曲家が綺羅星のごとく並ぶイタリアの中でも、幅広い業績と影響力はワーグナーに匹敵する巨星である。88年の生涯に30近い歌劇を作曲し、数多くの作品が現在でも世界の歌劇場を飾っている。一般には美しいアリアや艶やかな旋律を持った『椿姫』『リゴレット』『アイーダ』などが有名だが、その深さ、重厚さにおいて後期に属する『オテロ』はジュゼッペ・ヴェルディ、またはイタリア・オペラの最高傑作の作品である。
ヴェルディのオペラの特徴は数多く、この『オテロ』に見るように、登場人物の中心に力強い男性像が多いこと、音楽と演技の密接な関係、聴衆にアピールする声の使い方、劇的なアンサンブル、言葉以上にドラマの心情を訴える管弦楽などがあり、さらにそれらを総合してのイタリアの伝統の旋律の美しさが人を惹き付けている。
初演は1887年、ミラノ・スカラ座で行われ、全ヨーロッパから著名な評論家が詰めかけ、公演の成功に興奮した聴衆は深夜行列を作って町を練り歩いたと言われている。時にヴェルディは74歳。イタリアの古いオペラ形式と、ワーグナー旋風を遥かに脱した、新しいイタリア歌劇の最高傑作は、かつてイタリアの誇る最古老の手によって成就したのである。

この映画『オテロ』は巨匠ヘルベルト・フォン・カラヤンが指揮・演出している。オテロには当たり役と評判の名高いジョン・ヴィッカーズ、デズデモーナはソプラノの歌姫ミレッラ・フレーニ、ヤーゴには銀行に勤めながら声楽を学んだという異色のピーター・グロソップを配し、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を迎え、ヴェルディの最高傑作オペラに華を咲かせている。

【CAST & STAFF】
出演:
オテロ‥‥‥ジョン・ヴィッカーズ(テノール)
   デズデモーナ‥‥‥ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)
   ヤーゴ‥‥‥ピーター・グロソップ(バリトン)
   エミリア‥‥‥ステファニア・マグラー(メゾ・ソプラノ)
   カッシオ‥‥‥アルド・ボッティオン(テノール)
   ロデリーゴ‥‥‥ミシェル・セネシャル(テノール)
   モンターノ‥‥‥マリオ・マッチ(バリトン)
   ロドヴィーゴ‥‥‥ジョゼ・ヴァン・ダム(バス)

作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
原作:ウィリアム・シェイクスピア
指揮・演出ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
合唱指揮:ヴァルター・ハーゲン=グロル

主なアリア/乾杯の歌 愛の二重唱 柳の歌 アヴェ・マリア 他

1973年製作/ドイツ映画/イタリア語版(日本語字幕スーパー)/2時間22分/カラー/スタンダ-ド・サイズ/ステレオ/デジタル上映
提供:ユニテル 配給:株式会社ティアンドケイテレフィルム

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