西暦60年代。ローマ皇帝が全世界を支配していた頃。キリスト教徒は皇帝ネロによって迫害されていた。
三年に渡る英国遠征を終えて帰国した若い将軍マーカスは、美しい王女リジアの気高い美しさに心を奪われてしまう。しかし、リジアはキリスト教徒ではない彼の求愛を退け、忠実な怪力の忠僕ウルススとともにローマから姿を消してしまう。
その頃皇帝ネロはネロポリスという新しい首都を建設するため、ローマを火を放つ。キリスト教徒に弾圧を加え、彼らを大闘技場に引き出して猛獣の餌食にしようとした。マーカスは火の海の中でリジアを救出したが二人とも捕らえられてしまう。
使徒ピーターとナザルスは危うくローマを逃れ、途中キリストに会い、『主よ何処に行き給うや』(クオ・ヴァディス)と問うと『余はローマに赴きて再び十字架にかからん』と答え、ピーターは翻然悔悟してローマに引き返し、捕らわれた。獄中で彼はマーカスとリジアの結婚式を執り行い、自ら十字架上に果てた。
リジヤが牡牛の背に縛られ猛獣の餌食にされようとした時、忠僕ウルススは猛獣を倒し彼女を救う。マーカスはローマ放火の張本人は皇帝であると叫び、怒った群集に追われた皇帝ネロはキリスト教徒アクテの短剣の露と消えた。暴君ネロの時代は終わり、自由の身となったマーカス、リジア、ウルススらはシシリイに旅立っていく…。
ヘンリック・シェンキーウィッチの原作を映画化したテクニカラーの古代史劇。総登場人物3万人、セット数115そして700万ドルの巨費を投じたスペクタクル・シーンが見もの。MGMがイタリアのチネチッタ撮影所で作った超大作。
監督はマーヴィン・ルロイ、出演はロバート・テイラー、デボラ・カー、ピーター・ユスティノフ、レオ・ゲン。アカデミー賞では作品賞の候補を始め7部門(助演男優賞は2人なので8候補)となったが、監督賞や脚本部門では候補になれず、受賞もなかった。暴君ネロを演じたユスチノフはゴールデングローブ賞を受賞し、アカデミー賞でも助演男優賞の候補となっている。他にもエリザベス・テイラーがカメオ出演しており、無名時代のソフィア・ローレンが奴隷役としてエキストラ出演している
★ゴールデングローブ賞/助演男優賞(ピーター・ユスティノフ)・撮影賞
1952年作/アメリカ映画/カラー/2時間48分
提供:エムスリイエンタテインメント株式会社 配給:株式会社ティアンドケイテレフィルム |