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名作映画/リゴレット
 
【登場人物】
リゴレット(せむしの宮廷道化師)/マントヴァ公爵(この地を治める好色な領主)/ジルダ(純真無垢のリゴレット)
スパラフチーレ(リゴレットに雇われる刺客)/マッダレーナ(刺客スパラフチーレの妹)/モンテローネ伯爵(公爵に娘を弄ばれた男)  
ジョヴァンナ(ジルダの守り役)

パヴァロッティの輝かしい歌声と姿がスクリーンに蘇る!

【見どころ】
パヴァロッティ、グルベローヴァ、ヴィクセルという三つ巴の豪華キャストを得て、監督、演出家としてのポネルの手腕が最大限に発揮された傑作オペラ映画!
テ宮殿やドゥカーレ宮殿、テアトロ・ファルネーゼといった、物語の舞台であるマントヴァや、北イタリアに現存する歴史的な建物を使用して撮影が行なわれ、有名な壁画「巨人族の没落」が描かれた《巨人の間》や、《馬の間》を颯爽と闊歩するパヴァロッティはまさにマントヴァ公爵そのもの!
タイトル・ロールのリゴレットは、性格的なアクの強い役を歌えば他の追随を許さないイングヴァール・ヴィクセル。演じる役によっての変身ぶりも評価が高い彼ですが、この映画では一人二役でモンテローネ伯爵も演じており、これも必見です!ジルダ役にはコロラトゥーラの女王、エディタ・グルベローヴァ。若き日の圧倒的で完璧な歌唱は、ジルダの決定版と言える素晴らしさです。

【STORY・・・ものがたり】
16世紀、イタリアのマントヴァ。
道化師リゴレットは、毎日女性を追いかけ、享楽の限りを尽くしているマントヴァ公爵に仕えています。ある時、マントヴァ公爵に娘を陵辱されたモンテローネ伯爵をからかい、怒ったモンテローネ伯爵は「父親の苦悩を笑うお前は、呪われよ」と父親の呪いをリゴレットに浴びせます。
リゴレットは、その言葉に内心焦りを感じます。リゴレットの生き甲斐は、人目に触れさせずに育てている、美しく純情な一人娘のジルダでした。
リゴレットの娘ジルダは、教会でマントヴァ公爵と出会い、貧しい学生だと嘘をついてジルダに接近する公爵に世間知らずのジルダは、すっかり恋に落ちていました。
いつも人を嘲笑する役目の道化師リゴレットは、他の家臣たちから恨まれていました。家臣たちは、ジルダをリゴレットの囲いものだと勘違いして、日頃の腹いせに、ジルダを誘拐し、マントヴァ公爵に差し出します。事情を知らないマントヴァ公爵は、家来たちがジルダを館に連れてきたのを知って喜びます。
その後、娘がさらわれたことに気づいたリゴレットも、公爵の館にやって来ます。そこで父娘は再会。ジルダは父に、恋に落ちたのは事実だが、昨夜、不意にさらわれて恥ずかしい思いをしたと泣きながら説明します。
リゴレットの怒りは公爵へ向けられ、彼は殺意を抱きます。最愛の娘を陵辱されたリゴレットは、殺し屋スパフチーレを雇い、マントヴァ公爵を殺して復讐しようとします。
辱めを受けてもなお、公爵が好きだと言うジルダに、父リゴレットは、マントヴァ公爵が、他の女性(殺し屋スパラフチーレの妹マッダレーナ)を口説いている現場を見せます。絶望するジルダ…。しかし、公爵が他の女性にまで手を出している現場を見ても、恋におちたジルダの気持ちは募るばかり。
マッダレーナとスパラフチーレの公爵殺しの話を立ち聞きしたジルダは、公爵の身代わりになって死ぬ覚悟を決めます。
真夜中、報酬と引き換えに、死体の入った袋を受け取ったリゴレットは、遠くから聞こえる公爵の歌声を耳にして、慌てて袋の中を確かめます。するとそこには、憎い公爵ではなく、瀕死の愛娘ジルダのが…!ジルダは死の間際に先立つ親不孝を詫びながら息をひきとります。
呪いが現実となりリゴレットは、彼は崩れ落ちたのでした。

【INTRODUCTION・・・かいせつ】
ヴェルディの中期三大傑作のひとつに数えられるこのオペラは、ヴィクトル・ユゴーの「逸楽の王」が原作になっています。当時のフランス王をモデルにした実話として物議を醸し、初演の翌日に上演禁止となりました。ヴェルディがオペラ化するに当たっても、舞台をフランスからイタリアに移し、架空の貴族の話に変えて検閲をクリアしました。このオペラは大成功し、ヴェルディ中期の傑作となり、ヴェルディは大作曲家の地位を得ることとなりました。

ヴェルディは、この『リゴレット』という女性、誘拐、殺人と、かなり異色のドラマをオペラ化しました。この台本の巧みな心理描写を音楽で再現できると感たのでしょうか。主役陣もソプラノ、メゾ・ソプラノ、テノール、バリトン、バスがバランスよく配置されており、効果的な音楽づくりとなっています。特に四重唱「美しい恋の乙女よ」は、オペラ史上、最高の四重唱と言われています。

『リゴレット』には「悪魔め、鬼め」や、ジルダのアリア「慕わしい人の名は」など有名なアリアがあります。マントヴァ公爵の歌うアリア「女心の歌」は有名で、このメロディーが初演前に流行ることを恐れた作曲者ヴェルディは、リハーサルまでこの曲の楽譜を歌手に渡さなかったというエピソードも残っています。三大テノールのパヴァッロティが歌う「女心の歌」は必見です。

バリトンというと悪役や脇役が多い音域ですが、『リゴレット』はバリトンが主役という珍しいオペラです。ヴェルディのオペラで主役を十分果たせるバリトンをヴェルディ・バリトンと言い、バリトン歌手にとってひとつのステイタスであり、名誉にもなっています。このリゴレットはバリトンの存在意義を世に知らしめた作品といっても過言ではないだろう。しかし、同時に人を惹きつけるだけの魅力や実力を持っていないと演ずることの出来ない作品だとも言えます。

【CAST&STAFF】
出演:
マントヴァ公爵‥‥‥ルチアーノ・パヴァロティ(テノール)
   リゴレット‥‥‥イングヴァール・ヴィクセル(バリトン)
   ジルダ‥‥‥エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)
   マッダレーナ‥‥‥ヴィクトリア・ヴェルガーラ(メゾ・ソプラノ)
   スパラフチーレ‥‥‥フェルチョ・フルラネット(バス)
   ジョヴァンナ‥‥‥フェードラ・バルビエーリ(ソプラノ)
   モンテローネ伯爵‥‥イングヴァール・ヴィクセル(バス)

作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ
原作:ビクトル・ユーゴー
監督:ジャン=ピエール・ポネル
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:ウィーン国立歌劇合唱団
指揮:リッカルド・シャイー

主なアリア/女心の歌 慕わしい人の名は 悪魔め、鬼め 他

1982年製作/イタリア映画/イタリア語版(日本語字幕スーパー)/1時間57分/カラー/スタンダ-ド・サイズ/ステレオ/デジタル上映
提供:ユニテル 配給:株式会社ティアンドケイテレフィルム

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