≪登場人物≫ 元帥夫人マリー・テレーズ/オクタヴィアン/ゾフィー/オックス男爵/ファニナル
伝説の映画「ばらの騎士」が制作から50年目の2010年・春、封印を解いて完全デジタル・リマスター版でスクリーンに初登場!
【STORY・・・ものがたり】 たとえ、終わらなければならない恋だとしても‥‥。 時は18世紀中頃、舞台はウィーンの陸軍元帥の館。元帥夫人マリー・テレーズは夫の留守中、寝室に若く美しい貴公子オクタヴィアンを招き入れ、一夜を過ごしていた。早朝、突然いとこのオックス男爵が訪ね来る。男爵は、好色で知れた田舎貴族。女装をして小間使いに変装したオクタヴィアンをも口説こうとする。そんなオックス男爵が元帥夫人を訪ねてきたのは、彼が裕福な新興貴族ファーニナルの娘ゾフィーと婚約したので、彼女に「銀のばら」を贈る「ばらの騎士」を紹介してほしいと頼みにきたからだった。元帥夫人はばらの騎士としてオクタヴィアンを推薦する。オックス男爵は納得して帰っていく。 元帥夫人は若かった昔のことを思い出しながら、時の移ろいに憂いを感じていた。そして、オクタヴィアンに、「いずれ私より若く、美しい人のために私のもとをから立ち去るでしょう」と話す。オクタヴィアンはそれを否定したが、すっかり拗(す)ねて館をあとにする。 正装したオクタヴィアンは新興貴族ファーニナルの館を訪れ、娘のゾフィーに銀のばらを贈る。このときオクタヴィアンとゾフィーはお互いに一目惚れしてしまう。 続いてオックス男爵がやって来て、婚約者のゾフィーに下品な物言いをし続けたので、ゾフィーはすっかりこの結婚が嫌になってしまう。彼女はオクタヴィアンに助けを求め、オックス男爵の下品な態度に怒ったオクタヴィアンは成り行きでとうとう剣を抜き、彼と決闘する。もともと弱虫の男爵は、ちょっと怪我をしただけで大げさに騒ぐ。ゾフィーの父ファーニナルはこんな事態になったことに怒り、娘を叱りつける。 騒ぎが一時おさまったとき、オックス男爵に一通の手紙が届く。それは元帥夫人の小間使いからのお誘い。実はオクタヴィアンの仕組んだものだが、男爵は喜んで会いに行く。 郊外にある居酒屋の一室に、オックス男爵と小間使いに扮して女装をしたオクタヴィアンがいる。オクタヴィアンは散々、男爵をからかった後にその醜態をゾフィーの父ファーニナルに見せたので、ファーニナルも愛想を尽かしてしまう。 そこへ元帥夫人がやって来て、男爵にこれ以上の醜態をさらすことなく立ち去るように言い、オックス男爵は引き下がる。 残ったのは、元帥夫人とオクタヴィアン、ゾフィーの3人。2人の女性の間でオクタヴィアンは戸惑う。そのとき、元帥夫人は身を引くことを決心し、静かに立ち去った。その後二人になったオクタヴィアンとゾフィーは、抱き合いながら愛を誓い合ったのでした。
【INTRODUCTION・・・解説】 第一幕はうつろいゆく若さをはかなむ元帥夫人のモノローグ、第二幕は、オクタビアン(女性歌手が演じる)とゾフィーが出会う場面のきらめくような官能的デュエット、第三幕は、3人の女性歌手がそれぞれ個性を主張する三重唱など名場面が多く、モーツァルト時代のオペラ・ブッファに似た擬古的な台本であるが、20世紀に作られたオペラの中でもっとも人気がある作品のひとつ。 『ばらの騎士』 は1911年に初演されるやいなやたちまち大人気を博し、各地からドレスデンに向けて観劇のための特別列車が仕立てられるほどだった。
ロマン派の最後を華々しく飾った作曲家の一人、R.シュトラウスは『ツァラトストラはかく語りき』に代表されるスケールの大きい曲想で知られている。本作は、1960年ザルツブルク祝祭劇場のこけら落としとなった音楽祭で上演された楽劇「ばらの騎士」全3幕の音声に、後から音に合わせて演技を収録した音楽映画。演奏はシュヴァルツコップとカラヤンによる歴史的世紀の名演であり、元帥夫人役のシュヴァルツコップが洗練された中に官能を加味した完璧な歌唱を披露。オクラヴィアン役のユリナッチ、ゾフィー役のローテンベルガー、男爵役のエーデルマンと適材適所の配役で、極めて完成度の高い舞台を作り上げている。 1960年、ザルツブルク音楽祭にて音声収録。
【CAST&STAFF】 出演:元帥夫人‥‥‥エリーザベト・シュヴァルツコップ オクタヴィアン‥‥‥セナ・ユリナッチ ゾフィー‥‥‥アンネリーゼ・ローテンベルガー オックス男爵‥‥‥オットー・エーデルマンン ファニナル‥‥‥エーリッヒ・クンツ マリアンネ‥‥‥ユーディット・ヘルヴィク ヴァルザッキ‥‥‥レナート・エルコラーニ アンニーナ‥‥‥ヒルデ・レッセル=マイダン 警部‥‥‥アロイス・ペアナーストルファー 歌手‥‥‥ジュゼッペ・ザンピエリ 元帥家の家令‥‥‥エーリッヒ・マイクート 公証人‥‥‥ヨゼフ・クナップ ファニナル家の家令‥‥‥ジークフリート・フレーゼ 料理屋の主人‥‥‥フリッツ・スペルバウアー
監督:パウル・ツィンナー 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン 演奏:ウィーン・フィルハーモニー座管弦楽団 合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団 収録1960年ザルツブルク音楽祭記録映画 1960年制作/イギリス映画/ドイツ語(日本語字幕スーパー)/3時間6分/カラー/モノラル/ビスタ・サイズ 提供:パークサーカス 配給:ティアンドケイテレフィルム
2010年 3/7(日) 神奈川県民ホール/小ホール チケットのお求めは→ 樂画会
2010年 3/14(日) 銀座ブロッサムホール チケットのお求めは→ 樂画会