1929年、米国がひどい経済恐慌に襲われた頃、百万長者のマクス氏は蒼くなっていたが、彼の財産を相続する姪のナンは、相変わらず楽しく歌と踊りを勉強していた。
ナンの婚約者ラリーは、彼女の財産がお目当てで彼の率いるショウ一座が財政難に苦しみ、なんとかナンに金をださせようとするが、彼女の秘書ポーリンがしっかり者なので、ラリーも手を焼いた。ナンはラリー一座の歌手ジミーやダンサーのトミーと仲がよく、ことにジミーには恋心を抱いていた。ジミーがナンの才能を認めて舞台に立つことを勧めたとき、ラリーも彼女をスターにするから金を出してくれと頼み、ナンはそれならばとマクスに交渉した。だがマクスは一文なし、それを知らぬナンは、自分から48時間何事も“ノー”と返事をするという賭を約束して、強引に伯父を承諾させた。
ラリーの一座はナンの邸でショーの練習をはじめ、ナンとジミーの仲も深まっていくが、ナンは求婚されても“イエス”といえず、大いに苦しみ抜いて賭に勝った。が伯父の財産は空っぽ、一同はまったく行きづまるが、ポーリンが金持ちと結婚して、やっとショーを開く資金を得、ナンは観客の喝采のうちに、ジミーやトミーと一緒に舞台の上で歌い踊りまくるのだった。ナンとジミーが結ばれたことももちろんである。
時代は大恐慌の1929年、株の投機を巡って、彼女のNOが意外な功を奏すと言うオチもあり、他愛ないが笑える話を、近隣の子供たちに伯父の語る回想の形式で描く。原作は20年代のミュージカル劇『ノー・ノー・ナネット』で、これは三度目の映画化。
★ゴールデングローブ新人賞受賞
1950年/アメリカ映画/カラー/1時間34分
提供:エムスリイエンタテインメント株式会社 配給:株式会社ティアンドケイテレフィルム |