第二次大戦直後、廃墟になったウィーンにアメリカ人の作家ホリーが列車から降りた。親友のハリーを訪ねて来たのだ。しかし、着くや否やハリーの死を知らされる。車に轢かれて死んだという。釈然としないホリーはハリーの愛人アンナをはじめハリーのことを聞いてまわるが謎のまま。だが、イギリス占領軍の少佐から意外な情報がもたらされる。ハリーは、水で薄めたペニシリンを横流しする闇取引の黒幕だったというのだ。しかも多数の犠牲者を出していた。
そんな折、ハリーの死体を運んだ第三の男を見たという門番の証言が出た。第三の男とは誰なのか?アンナのアパートからの帰り道、ホリーは、アパートの下に不審な人影を発見する。闇から浮かび上がった顔はなんとハリーではないか。ホリーは追った。しかしハリーは忽然と消えてしまう。夢か幻か。いったいハリーはどこへ消えたのか?謎が謎を呼び鮮烈なラストの地下下水道での追跡劇へと続く。
モノクロの画面の光と影を見事に生かした作品。また、アントン・カラスの音楽がある時は軽快に、ある時は鮮烈にサスペンスを盛り上げている。
★アカデミー賞撮影賞/カンヌ映画祭グランプリ
1949年作/イギリス映画/モノクロ/1時間44分
提供:エムスリイエンタテインメント株式会社 配給:株式会社ティアンドケイテレフィルム |