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健太(松山ケンイチ)は、北九州市内の高校に通う17歳。小さな町工場を経営する父・正(矢崎滋)と母・智子(角替和枝)、高校受験を控える妹(堀北真希)との4人暮らし。高校ではバスケ部の5番フォワードを任される実力選手の健太だったが、試合中に監督(寺島進)と衝突しそのまま部活を辞めてしまう。

ある晩、工場を継がせたいと正と、それを拒む健太は口論になる。降りしきる雨の中、怒りをぶつけつかのように荒々しくバイクを運転する健太の目の前に、トラックが出てきた。激しく転倒し、意識が遠のいていく健太。
一命を取りとめた健太だったが、脊髄損傷により下半身不随になってしまう。「車椅子になる」現実を受け入れられず、見舞いにきた彼女(佐藤めぐみ)や親友を拒絶する健太。心を閉ざし食事さえ取らない健太の姿に、智子はバイクを買うことを許した正を責める。家族の絆がバラバラになりかけていた。「死」を考え、車椅子ごと階段から落ちようと考える健太。「自分はもう何の役にも立たない」と初めて苦しい胸の内を明かした健太に正は「生きているだけでいい」と言葉をかける。

ある日、健太は、体育館で偶然行われていた車椅子バスケの試合を見る屈強な肉体と、車椅子を巧妙に操ってプレーする姿に、一瞬ひして心を奪われる健太。そこへ、同じく脊損で入院していた年上の青年、佐藤誠(三浦誠己)が声をかけてきた。どこか憎めない誠の底抜けな明るさや、同室のヘンなオヤジ・坂田(ベンガル)との出会いで次第に元気を取り戻していく健太。ただ一つ気になるのは、香織のことだった。

退院した健太。学校に戻った。「変わらずにつき合っていけるよね」という香織。健太は「無理だよ」と告げる。お互いに傷つくのが怖かった。自分は変わってしまったのだから…。

誠の所属する車椅子バスケチーム「北九イーグルス」に入った健太。激しいぶつかり合いとスピード…格闘技さながらの車椅子バスケの世界に、健太は自分の居場所を見出してく。

さらに、誠と一緒に見に行った世界大会の「ゴールドカップ」が、健太に強い衝撃をもたらす。自分と同じ1点の京谷和幸選手の大きな存在。健太は改めてチームワークの中における、1点選手としての自分の役割に気づく。車椅子バスケの練習に打ち込む健太は、日増しに実力をつけていき、年上に選手の輪にもすっかりとけ込んでいった。
ありのままの自分を受け入れ、自分の居場所を見出した健太は、香織に対して素直に自分の気持ちを伝える―。「好きだ」という一言を。そして、車椅子バスケの試合を見に来て欲しいと告げる。

全日本選手権九州予選当日。

会場には、健太の応援に駆けつけた家族。友人たちの姿があった。ベンチから、試合を見守る健太。「北九イーグルス」は順調に勝ち進んでいった。最強の敵は、キャプテン・山岸が率いる「大分ロッキーズ」。決勝で顔を合わせた両者は、息をもつかせぬ攻防戦の末、「ロッキーズ」の3点リードで最終ピリオドを迎える。そんな中「イーグルス」の岡野が5ファールで退場してしまう。

静まりかえる中、監督は健太の名前を呼んだ。そんとき、会場にかけつけた香織の姿が目に飛び込んできた!
1点を争う凄まじい展開。山根の激しい接触プレーで床にたたきつけられる健太。2点差に詰め寄る「イーグルス」たったが、すでに残り5秒。健太がこぼれたボールを拾う。それぞれの想いを胸に、息をのんで見守る人々。ラストチャンス。健太の放ったボールが大きな弧を描いてゆっくりと飛んでいく…。


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