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オペレッタ映画/ウィーン気質
 

 

** 登場人物 ** ツェドラウ伯爵(ウィーン駐在の大使)/ガブリエーレ(ツェドラウ伯爵夫人)
フランツィスカ(ウィーンの踊り子)/ペピ(お針子)/ヨーゼフ(ツェドラウ伯爵の従僕)/イブスハイム公爵(首相・ツェドラウ伯爵の上司)

 
【STORY・・・ものがたり】

ある小国のウィーン駐在大使ツェドラウ伯爵は、長い間ウィーンに滞在しているうちにすっかりウィーン風になり、ウィーン生まれの美人妻ガブリエーレがいるにもかかわらず、フランツィスカという踊り子を囲っている。
首相が至急に会いたいというので従僕ヨーゼフが愛人のいる別荘に大使を探しにくる。ツェドラウ伯爵には用件の心当たりといえばただひとつ、愛人問題しかない。しかし、ツェドラウ伯爵は妻も愛人もいながら、今度は、妻のところに仮縫いにきているお針娘ペピに熱を上げているのであった。実ば当のヨーゼフがお針娘ペピの恋人。
そこへ首相がやって来て、愛人がいるとは思わない首相は、家にいた踊り子フランツィスカがツェドラウ伯爵の妻だと思い込んでしまう。
一方、伯爵夫人のガブリエーレは最近の夫の行動を怪しんで久しぶりに別荘にやってくる。ところが、踊り子フランツィスカがツェドラウ伯爵の妻だと思い込んでいる首相は、伯爵夫人ガブリエーレを愛人と誤解してしまう。ツェドラウ伯爵は妻が愛人とハチあわせになっているのに驚いて首相に小声で助けを求めたところ、首相はこの窮状を救おうとして、踊り子フランツィスカに伯爵夫人ガブリエーレを自分の妻だと紹介してしまう。

伯爵夫人ガブリエーレは、なぜ首相が自分のことを妻だと紹介したのか、そして別荘にいた女性が何者なのかいまだにわからない。ツェドラウ伯爵に詰問するものの、口からでまかせの説明をする。そして、今しばらくは首相と口裏をあわせておいてほしいと頼み込む。
一方、踊り子フランツィスカは別荘に現れた伯爵夫人ガブリエーレがツェドラウ伯爵の新たな愛人と疑っている。女たちの疑心とは裏腹にツェドラウ伯爵が狙いをつけているのは実はお針娘ペピ。ツェドラウ伯爵は舞踏会場でペピを見つけ、これまたヒーツィングのお祭りに誘う。
ペピは本命の従僕ヨーゼフとデートの約束をしていたのだが、ヨーゼフから急に断られたことに腹を立て、今晩はツェドラウ伯爵の誘いに乗ることに決める。そのためツェドラウ伯爵は伯爵夫人ガブリエーレからも踊り子フランツィスカからもヒーツィングのお祭りに連れて行ってほしいと頼まれたものの、理由をつけて断る。
夫に断られた伯爵夫人ガブリエーレは、今度は色目を使って首相にヒーツィングのお祭りに連れて行ってほしいと誘惑する。首相は伯爵夫人をツェドラウ伯爵の愛人と誤解しているので、愛人を横取りするのもおもしろいだろうと逢引の約束に応じる。
首相は人物関係を誤解しているので、その後にやってきた踊り子フランツィスカを「この方が伯爵夫人です」と本物の伯爵夫人に紹介して大笑いされてしまう。

ヒーツィングのカジノに、ツェドラウ伯爵とペピのカップル、首相と伯爵夫人ガブリエーレのカップル、そして踊り子フランツィと彼女からエスコートを命じられた従僕ヨーゼフがやってきてそれぞれ別の東屋に潜んでいく。
ツェドラウ伯爵は東屋でペピを誘惑している。ところがこのことを踊り子フランツィスカが知ると困ると判断した従僕ヨーゼフは、ツェドラウ伯爵をそっとその場から脱出させる。ところがその相手が自分の恋人ペピだとわかって大ゲンカになってしまう。仕方なくペピはツェドラウ伯爵に潔白を証明してもらうことによって、ようやく従僕ヨーゼフはペピと仲直りする。
一方、浮気症が夫人にバレてしまったツェドラウ伯爵も伯爵夫人ガブリエーレから何とか許されることになる。万事うまく収まったのは“シャンパンのせいだ”とツェドラウ伯爵は結論づけようとしたが、首相はいや“ウィーンの気質”だと結論づけて一同は乾杯する。

【INTRODUCTION・・・解説】

このワルツを中心にシュトラウスの既成曲を多く用いて構成されたオペレッタ。「こうもり」「ジプシー男爵」「ヴェネツィアの一夜」と並ぶ人気作です。
1873年4月に、オーストリア大公女ギーゼラとバイエルン王子レオポルトの婚礼にあたって催された祝賀舞踏会のために作曲されました。初演は同年の4月22日にシュトラウス2世自身の宮廷歌劇場管弦楽団を指揮して行なわれ、大成功を収めた。曲が大好評だったことから、シュトラウス2世は自身の旧作をオムニバス形式に集めた同名のオペレッタを作曲しようと着手しました。1899年にシュトラウス2世が死去したため、未完に終わりましたが、シュトラウス2世の友人であった指揮者アドルフ・ミュラーが完成させました。
物語的には19世紀初頭ウィーン会議を背景として、「こうもり」風の人違いコメディに、北ドイツVSオーストリアの地方気質(それぞれの出身者がカップルになっている)を絡ませ、統一ドイツから除外されてしまった斜陽帝国のノスタルジーも反映したものとなっています。
このオペレッタの特長は、シュトラウスの過去の名作のワルツ、ポルカなどがふんだんに取り入れられていることです。まさにシュトラウス最後の作品、人生の総決算にふさわしい作品ともいえます。

【CAST&STAFF】
出演:ツェドラウ伯爵‥‥‥ルネ・コロ
    ガブリエーレ‥‥‥インゲボルク・ハルシュタイン
    フランツィスカ‥‥‥ダグマール・コラー
    イブスハイム公爵‥‥‥ベンノ・クッシェ
    ペピ‥‥‥ヘルガ・パポウシェク

作曲:ヨハン・シュトラウス2世
監督:ヘルマン・ランスケ
指揮:アントン・バウリク
演奏:クルト・グラウンケ管弦楽団

1972年製作/ドイツ映画/ドイツ語版(日本語字幕スーパー)
1時間41分/カラー/スタンダ-ド・サイズ/ステレオ/デジタル上映
提供:ユニテル 配給:株式会社ティアンドケイテレフィルム

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